生物学的年齢について
誕生からの経過日数より求められる「暦年齢」(Chronological Age)とは別に,組織・細胞の老化の程度から求められる「生物学的年齢」(Biological Age)という考え方があります。
様々な研究により,DNAメチル化レベルと生物学的年齢には強い相関性があることが解明されました1, 2。
DNAメチル化レベルより求めた生物学的年齢(Epigenetic Aging Clock,エピジェネティクス的年齢)は,近年,有力な老化の指標の一つとして考えられています。
Dr. Steve Horvath(米国UCLA教授)が開発したエピジェネティクス的年齢は,生物学的年齢のゴールデンスタンダードで,その名前からHorvath’s Aging Clockとも呼ばれ,600以上の論文で引用されています。
Horvath’s Aging Clockの研究により,ハンチントン症,ダウン症や,HIV-1感染を含む感染症が,エピジェネティクス的年齢の加齢を促進することが明らかになりました3~5。
また最新の知見では,年齢変化に起因する疾患とエピジェネティクス的年齢の顕著な相関性が示唆されています。
健常ヒト尿試料由来DNAのメチル化レベルから求めたエピジェネティクス的年齢(DNAm Age)と暦年齢(Chronological Age)の相関
【参考文献】
(出典 : フナコシ株式会社HP(https://www.funakoshi.co.jp/contents/68036))
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